多重債務が一本化できるというのは本当ですか?
多重債務というのは、複数の消費者金融から借金した状態をいいますが、金融業者の中にはこの多重債務を一本化するというところがあります。
手口としては、クレジットカードを利用した方法なのですが、多重債務を一本化できる代わりに債務が増えてしまいますので、近寄らないほうが無難です。
こうした業者の手口というのは、法律には触れていないようですが、限りなくブラックに近いグレーゾーンですので注意したいところです。
クレジットカードを使った多重債務一本化とは?
クレジットカードというのは、品物を購入しても実際に請求がくるのは1か月後ですが、この時差を利用して次のように多重債務の一本化を行うのです。
■まず、これらの業者は、多重債務者に対してクレジットカードのショッピング枠を聞きます。
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■クレジットカードのショッピング枠を聞き出した業者は、このショッピング枠で品物を購入させます。
※品物は、換金可能なものを業者が指定してきますので、それらを購入します。
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■購入した品物を業者宛に送るように指示されます。
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■業者がこれらの品物を換金して現金化し、手数料として8割を業者が取り、残りの2割を多重債務者に送金します。
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■多重債務者はそれで消費者金融の借金を完済させます。
これによって、品物を購入したクレジットカードの借金が残ることになりますが、これらは最初にショッピング枠を調査しているので、カード会社は疑うことなく債務者の銀行口座から引き落としをします。
しかしながら、もともと多重債務を抱えているくらいですから、銀行口座の残高といってもたかが知れているわけで、結局、その支払いのために、一本化した業者からお金を借りることになってしまうのです。
しかも、元の借金の額よりも債務が膨れ上がってしまっています。くれぐれもこうした業者の誘い文句には乗らないように注意してください。 |