キャッシング・ローンの法律ガイド



貸金業者が営業所等に掲示するもの

貸金業者が営業所等に掲示するものについて

新破産貸金業者は、登録商標や貸付条件などは、貸金業規制法や貸金業規制法施行規則などで掲示しなければならないと定められています。

貸金業者登録票

貸金業規制法では、貸金業者登録票について次のように定めています。 「貸金業者は、営業所又は事業所ごとに、公衆の見やすい場所に、内閣府令で定める様式の標識を掲示しなければならない」 この内閣府令ですが、これは貸金業規制法施行規則のほうで「別紙様式第7号に定める」としてその様式を定めています。

公衆の見やすい場所に掲示する理由

具体的には、「人が自由に往来できる公道に面した場所」になるのですが、理由としては次のようなものがあげられます。

■貸金業者として登録された業者であることを明示することで、資金需要者が無登録業者等で借入れをすることを防止する。

■公衆の目に触れる場所に掲示させることで、資金需要者以外からも無登録営業でないことがわかるとともに、無登録営業をしようとする者を抑止する。

貸付条件の掲示について

貸付条件については、店内の顧客からみやすい場所に、みやすい方法で、掲示すると定められています。

これは、具体的には、店内の出入口やカウンター付近に、利用者が容易に読めるぐらいの大きさの文字で、内容が整理され容易に理解できるものということです。

ちなみに、現金自動設備のみの営業所等の場合は、貸金業者登録票の掲示については必要なのですが、貸付条件の明示は、法令上は義務づけられていません。

掲示される項目は、次のようなものです。

貸付けの利率
・・・ここでの利率は、金銭の貸付に関して貸金業者が受け取る元本以外の金銭のことです。この場合、名称が仮に「手数料」や「礼金」だとしても、すべてが利率計算の対象になります。

返済の方式
・・・一括返済方式、元利金等返済方式、元利金等返済方式、定率リボルビング方式、定額リボルビング方式、自由返済方式の別を掲示します。

返済期間と返済回数
・返済期間は、返済方式に応じて最短および最長時間を掲示します。ただし、定率・定額リボルビング方式や自由返済方式の場合は、元本返済の約定日の説明を掲示します。
・返済回数は、返済方式に応じて最小および最多回数を示します。

貸金業務取扱主任者の氏名
・・・平成15年の改正で新設されたものです。これは、必ずしも貸付条件を記載したものに併記する必要はないことになっています。「見やすい場所」に掲示されていれば別のところに掲示してもよいことになっているからです。

日賦貸金業者
・貸金業規制法に規定する貸金業者であること
・主として、物品販売業、物品製造業、サービス業を営む者で、常時使用する従業員の数が5人以下のものを貸付の相手方とすること
・返済期間が100日以上であること
・返済金を返済期間の100分の50以上の日数にわたり、かつ、貸付の相手方の営業所または住所において貸金業者が自ら集金する方法により取立てること
・上記以外の方法で貸金業を営むことができないこと

内閣府令で定める事項
金銭の貸付の場合
□賠償額の予定(違約金を含む)がある場合
・賠償額÷元本×100 (小数点第1位まで表示)
□担保を供することが必要な場合
・その担保に関する事項
※人的・物的担保の別、物的担保の場合は抵当権と譲渡担保
□主な返済の例
・典型的な例をあげて具体的に示す

金銭貸借の媒介の場合
・媒介手数料
※名義を問わず、媒介に関して受け取る金銭のことです。
・媒介手数料÷賃借の金額×100 (小数点第1位まで表示)

掲示義務に違反について

その場合は、1年以内の業務停止※、100万円以下の罰金という罰則が適用されます。
※情状が重いと登録が取り消されてしまいます。

関連トピック
自動契約機(無人機)と個人情報保護について

自動機コーナでは、本人確認と防犯のために、顧客の画像を取得することについて、事前に、ホームページに掲載したり、そのコーナーに掲示などをしていると思われます。

自動機コーナーでの写真の取得と個人情報について

個人情報保護法によると、「個人情報」にあたるか否かは、個人識別性があるかないかということになります。

そして、「個人情報」を取得したのであれば、あらかじめその利用目的を公表している場合を除いて、速やかに、その利用目的を本人に通知するか公表しなければならないことになっています。

さて、自動機契約機コーナーについてですが、ここでは、本人確認と防犯のために、自動契約機の内部のカメラで顔写真を写しています。

また、テレビカメラ等で顧客の挙動確認も逐次されていると思われます。このカメラに記録された情報というのは、特定個人を識別できるものですので「個人情報」に該当すると考えられます。

よって、この場合は、自動契約機コーナーに利用目的を掲示するなどして、利用目的を本人に通知するか、公表する必要があると思われます。

防犯のためにのみカメラを設置している場合と個人情報について

取得の状況からみて、利用目的が明らかなときは、利用目的の通知や公表は必要ありません。

よって、防犯カメラを設置して、防犯のためだけに個人情報を利用しているのであれば、利用目的の掲示は必要ありません。


自動契約機(無人機)と個人情報保護
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