年金担保金融とは?
年金を担保にする融資する業者というのは、「年金担保融資」とか「中高年優遇」とうたった広告で勧誘します。
そして、融資の申し込みからの手口の流れは、次のようになっています。
■融資の申し込み
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■高利の利息でお金を貸し付ける
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■次のようなものを預かります。
・預金通帳
・印鑑
・キャッシュカード
・年金証書...など
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■年金が支給されると、業者は年金の大半を返済金として取得し、その残金を融資を受けた高齢者に渡します。
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■この際に、追加融資をすることにし、いつまでも返済が終わらないようにします。
年金を担保にとってもよいのですか?
年金というのは、高齢者にとっては重要な生活資金です。
ですから、法律では年金を差し押さえることを禁止していますし、また、年金を担保に入れることに関しては、独立行政法人福祉医療機構で例外的に認められているのみです。
よって、金融業者が年金を担保に取ることは違法です。
年金を担保に取った場合の罰則は?
従来は罰則規定がなかったので野放し状態だったのですが、法律の改正により、年金担保融資の際に金融業者が通帳やキャッシュカードなどを預かると、1年以下の懲役または300万円以下の罰金という刑事罰が科されることになりました。
また、年金受給者の借り入れ意欲をそそるような広告や説明も禁止されています。 |