キャッシング・ローンの法律ガイド


買取り屋の手口

買取り屋とは?

買取り屋は、「100万円まで即決融資」などという、いかにもすぐに融資を行うかの広告で多重債務者を集めるのですが、結局は自らは融資をしないという点では紹介屋と同じです。

その上で、「商品を担保に融資する」とか「カードで商品を買ってもらって、信用があるかどうかを審査する」と言って、多重債務者の持っているクレジットカードで、換金性の高い商品(高級時計、パソコン、JRチケットなど)を買わせます。

そして、それを金券ショップに持ち込んで換金させて手数料をとったり、時価の40%程度の価格で買い取ったりするのです。

これにより、買取り屋はおよそ60%もの利益を得ることになります。

なぜ多重債務者のクレジットカードなのですか?

多くの多重債務者は、クレジット会社からも借り入れをしているので、それ以上の融資は受けられないのですが、カードでの買い物枠は残っていることが多いので、買取り屋はそれを利用するのです。

なかには、買取り屋と販売店がグルになっているケースもあり、買取り屋が多重債務者から買い取った後、その商品が再度販売店に並べられるというようなこともあるようです。

多重債務者はどうすることもできないのですか?

多重債務者は、買取り屋にあちこち連れ回されるうちに、どうなっているのか分からなくなってしまい、わずかなお金をもらって帰されるので、その時点では騙されたかどうかも分からない人もいるようです。

当然、後でクレジット会社から請求がきますので、遅くてもその時点で騙されたことには気がつきます。

被害にあった場合は?

買取り屋の手口に引っかかってしまった場合、どの程度それを認識していたかにもよりますが、カード会社や販売店に対する詐欺の共犯とされてしまう可能性もありますので注意が必要です。

また、あまりに件数が多いと、破産を申し立てたとしても、免責がが許可されないおそれがありますので注意してください。


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